考古学で現代を見る (岩波現代文庫)

考古学で現代を見る (岩波現代文庫)

strong>本, 田中 琢

考古学で現代を見る (岩波現代文庫)
によって 田中 琢
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内容紹介 新発掘で「わかった」といえるのは実のところ何か? 世界遺産指定は「一点豪華主義」でよいのか? 考古学とナショナリズムとの危うい関係をどう考えるか? 藤原京、平城京等の発掘、文化財保護行政にかかわった考古学研究者が、発掘の楽しさと現代とのかかわりを、軽妙かつシャープに語ったエッセイ集。現代文庫オリジナル版。[解説=広瀬和雄] 内容(「BOOK」データベースより) 新発掘で「わかった」といえるのは実のところ何か?世界遺産指定は「一点豪華主義」でよいのか?考古学とナショナリズムとの危うい関係をどう考えるか?藤原京、平城京跡の発掘や、文化財保護行政を担った考古学研究者が、発掘の楽しさと現代とのかかわりを、軽妙かつシャープに語ったエッセイ集。現代文庫オリジナル版。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 田中/琢 1933年、滋賀県に生まれる。考古学研究者。京都大学文学部卒業。奈良国立文化財研究所所員として平城宮跡の発掘等にかかわる。また、文化庁文化財鑑査官として文化財保護行政を担う。94~99年、奈良国立文化財研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者のことは、佐原真と共同でいくつかの共著と「日本考古学事典」という重要な仕事をしているということで、親しみがあった。てっきりバリバリの考古学研究者だと思っていたので、むしろ考古学と役所との橋渡し的な仕事が長かったということを知りビックリした。しかしだからこそ、柔軟な発想をする佐原さんとは馬が合ったのかもしれない。重要なことが幾つも書かれていた。考古学は極めて実証主義的な科学的な学問ではある。が、それでも領土問題という極めて政治的ナショナリズム的な問題に、考古学研究者が動員されて来た。イスラエルやナチス・ドイツ、そして中国における南沙諸島、北朝鮮の壇君陵等々。考古学は、その扱う対象の性質から民族主義、国家主義、地域主義の影響から離脱することが極めて困難な学問であることは、知っておくべきことなのかもしれない。日本文化財保護の歴史についても、まとまった論文がここに置かれてあった。知らないことも多かった。80年代では、発掘に科学的な知見を応用するのは、非常にまれだった。田中さんたちの努力があって、今は当たり前のように理化学的な技術が動員されている。ここに収められた文章の多くは、田中琢全集が発刊されない限り陽の目を見ないような様々な場所に書かれたものばかり。佐原世代の考古学者の問題意識がわかる好著だった。

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