地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書)

地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書)

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地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書)
によって 眞 淳平
4.7 5つ星のうち3 人の読者
ファイルサイズ : 24.2 MB
内容紹介 近年大きな転換期を迎えていると言われる国際関係。その歴史的背景や今後のテーマについて、地図などの基礎資料を使い読み解く。国際情勢が2時間でわかる。 内容(「BOOK」データベースより) 日本を取り巻く世界情勢が緊迫している。事態の状況やその地理的・歴史的背景を豊富な地図や資料で整理して解説する。この一冊で、国際関係早わかり! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 眞/淳平 1962年生まれ。ライター・編集者。慶應義塾大学経済学部卒業。法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。集英社勤務を経て独立。環境問題、社会問題、国際関係等が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書の趣旨はタイトル通り、現代の世界情勢から観る『国際関係』論の基本的解説書であり、『地図で読む』という部分には昨今巷間の雑学書(特に歴史系)など屡々見られる“地図で読み解く~”といったほどの意味合いはないと見た方が良いだろう。右のようなタイトルの雑学・歴史系書籍は往々にして、地図から様々な事象の因果性を帰納するといった些か短絡的・一面的な解釈が多いが、本書は『地図』自体の展開は『国際関係』論ないし国際情勢を観る上で“必然的”なものであり、殊に外交・安全保障政策を語るに“地図・地政(地勢)”は避けては通れないものである。従って巷間雑学・歴史系書籍にあるような原理主義的な位置付けにはなく、外交・安全保障上の要素として参照されるものである。この辺りタイトルとして『地図で読む』の要否は、(誤解を与えやすい点で)検討の余地があるように思う。概要としてはこのページの「商品の説明」に、「日本を取り巻く世界情勢が緊迫……事態の状況やその地理的・歴史的背景を豊富な地図や資料で整理して解説」とあるが、日米関係を中心に東アジア情勢、ASEAN、国連、中東、EU危機、南北(貧 困)問題、グローバリゼーションの功罪など、広く一般的な国際関係論・国際情勢論のトピックで構成される。特に日本と中国との関係と東アジア情勢(ASEAN)を重視している(終章など)。全体的に基本的な昨今の国際関係・国際政治問題、経済・金融・軍事問題に、統計データ、グラフ、地図(分布)などを多用して、平易で判りやすい解説であるが、殆どのトピックは存外先行類書などで議論されてきた範囲に留まるもので、新しさには欠けるものがある。トピックのバランスとしても、東アジアにおける経済関係や「TPP」は独立に取り上げているが(147~157頁)、中国の経済戦略(「一帯一路」・「二つのシルクロード構想」)、「上海協力機構」などを大きく取り上げながら、最近問題の「AIIB」や「シルクロード基金」(の目的や意図)等の実態については僅かに触れる程度なのは惜しい気がする(64~76頁)。特徴は東アジア、中東、EU・ロシアなどの上司や解釈については、非常に中立的で議論のあるトピックは両論併記といった傾向が顕著である。このため現在の国際関係(政治・経済・金融・軍事など)について、第三者的に価値評価に囚われず概観するには適書だろう。反面、一定の価値基準や国際的戦略・信条を持つ読者には物足りない一面もある。また東アジアにおける中国の強大化と(日米同盟を含めた)日本の安全保障のあるべき情況(結論)について、「中長期的な国益を考慮」、「さまざまなアイデアを検討」、「周辺諸国との関係改善」(以上214~219頁)と言ったように抽象的・理念的筆致も観られるが、本書の趣旨が現状分析にあると言う点では幅広くトピックを拾い上げており丁寧に纏められた一冊と思う。

Angel Neo Bonne Lecture En Ligne Ebooks 2021

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