イギリスのいい子日本のいい子―自己主張とがまんの教育学 (中公新書)

イギリスのいい子日本のいい子―自己主張とがまんの教育学 (中公新書)

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イギリスのいい子日本のいい子―自己主張とがまんの教育学 (中公新書)
によって 佐藤 淑子
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内容(「BOOK」データベースより) 優しい子に育ってほしいけれど、自分の意見を言えないようでは困る。自分の意志を持ってほしいけれど、わがままなのはだめ。子どもが育つとき、自己主張と自己抑制が共にできることが大切なのはわかっていてもそのバランスは難しい。両者を等しく重視するイギリスと、自己抑制を尊重しがちな日本を比較教育学を用いて比べながら、子どもたちはどうやってこれらを身につけていくのか、親はそのためにどうすべきかを探る。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 佐藤/淑子 1955年(昭和30年)も富山県に生まれる。ハーバード大学教育大学院修士課程修了、ロンドン大学教育研究所博士課程修了、Ph.D.(教育学)。現在、鶴川女子短期大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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米国駐在時に感じたことだが、日本の学校でいい子といわれるのは、自己抑制がきいた「おとなしい子」だが、そのいい子を「自己主張」が奨励されている米国に連れて行くと、自己主張をできない「知恵遅れの子」とみられてしまう極端な例もあった。自己主張の強い子は、自己抑制のきかない子なのだろうか。その逆に、自己抑制の強い子は、自己主張ができない子なのだろうか。著者は自己抑制と自己主張は決して相反するものではなく、自己主張と自己抑制がバランスをとりながら、共に強化される教育が理想であるという。その良い例として、イギリスでの子供の教育、しつけの例があげられている。確かに、英国人の気質と、米国人の気質が意外と異なっていることは、日頃、感じるところであり、英国人は米国人にない、日本人に似た控え目なところがあることも、本書で合点がいった。日本と米国は、自己抑制か自己主張かのいずれかに傾きすぎているが、英国はその中庸をいっているのではないかとの指摘が、幼児教育を素材にして語られる。著者によれば、日本人は抑制すべき場面でも、主張すべき場面でも自己抑制してしまう「抑制・抑制」型であり、米国人は「主張・主張」型であり、日本が目指すべきなのはイギリス型の「抑制・主張」型だという分析だけでも、「目からうろこ」の感あり、引き込まれる。更には、対人関係を「オモテ・ウラ」と「ウチ・ソト」によって分類した場合、日本人の自己抑制は「ソト・ウラ」では発揮されないという分析なども、斬新にとれるし、確かに、集団の旅行先では自己抑制もなく傍若無人な行為におよぶ日本人を思うと、なるほどと手を打つ。「日本人とは何々である」という類型化は余り信用しないのだが、本書は例外だった。幼児教育のフィールドサーベイによる、比較人類学は実に内容に富んでいる

Angel Neo Bonne Lecture En Ligne Ebooks 2021

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